日本科学史学会からのお知らせ

注目

●2026年度総会・第73回年会のお知らせ

2026年5月30・31日 一橋大学国立キャンパスにて開催予定

会費滞納状況の確認方法

『科学史研究』をお送りしている封筒の宛名ラベルをご覧ください。未納の年度が印刷されております。なお、振込用紙の封入は行っておりませんので、申し訳ありませんが、振込手数料のご負担をお願いいたします。

日本科学史学会 入会費・年会費の改定に伴う対応

2025年度の日本科学史学会総会において入会費・年会費の改訂が決定されました。次のようになります。

<入会金>
  3,500円(正会員・学生会員共通)(改定前3,000円)

<年会費>
  正会員 A会員10,000円 B会員15,500円(改訂前A会員9,000円 B会員14,500円)
  学生会員 A会員 6,000円 B会員9,000円(変更なし)

入会費・年会費の改定に関する運用は、次のようにいたします。

・2025年およびそれ以前の会費に関しては、従来の金額(改訂前A会員9,000円 B会員14,500円)といたします。
・2025年度から会員になる入会者の入会金は3,000円とします。2026年度から会員になる入会者の入会金は3,500円となります。
・2026年度以降の会費に関して、2025年5月25日以前に前納していただいた方には、当該年度の追加請求はいたしません。

2025年度「科学史学校」も、引き続きオンラインにて開催します。

2025年度(第38期)科学史学校のご案内

『科学史事典』(丸善出版)を発売中です。

丸善出版へのリンク

東北支部第168回例会のご案内

下記のとおり第168回の例会を開催いたします。どうぞご参集ください。

演題 『解体新書』の「意識」
講師 吉田忠 氏(東北大学名誉教授)
日時 2025年10月26日(日) 14:00~
会場 仙台市戦災復興記念館4階研修室 *地下鉄東西線の大町西公園駅が最寄りです。

*入場無料、事前登録なども不要です。

<講演について>
 演者の吉田先生は本年5月に当学会の名誉会員に選出されました。本会はこれを記念したものです。 今回のご発表では蘭学の発端として非常に有名な『解体新書』についてのお話をしていただきます。

連絡先
日本科学史学会東北支部事務局 初山 高仁  E-mail: hattak99(アット)yahoo.co.jp
  (アット)は@に置き換えてください。

ポスターはこちら

「板倉科学史・科学教育研究会」の9/10月案内等

多久和俊明会員より科学教育研究会についての情報提供がありましたので、掲載いたします。(下記で「@」は「あっと」に変えてあります。)

● 科学史と科学教育の研究会

自由闊達な話し合い・研究・情報交換のオープンな研究組織をめざして

                                             多久和俊明

●9月~10月の研究会・コロキウム・談話室

※  ここに記した会は,すべて参加費0円です。

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劇団俳優座の「リーマン予想」関係の舞台演劇

劇団俳優座より次のような連絡がありましたので掲載いたします。

このたび当劇団では、2025年11月8日(土)~15日(土)、シアタートラムにて新作舞台『存在証明』を上演いたします。
本作は、未解決問題「リーマン予想」に挑んだ数学者たちの生涯を描きながら、戦争と科学、信念と真理のはざまで揺れ動く人間の姿を浮かび上がらせる作品です。
数学的真実の普遍性を軸に、「人間とは何か」「未来をどう生きるか」を観客とともに静かに問い直す舞台を目指しております。

脚本はNHK連続テレビ小説『らんまん』を手がけた劇作家・長田育恵氏、演出は読売演劇大賞をはじめ数々の受賞歴を持つ眞鍋卓嗣が担当いたします。数学と芸術という二つの営みを結びつけ、新たな思考の場を拓く試みとなります。

とのことです。公演の詳細は下記をご覧ください。
https://haiyuza.net/performances25/math/

東海支部の機関誌『東海の科学史』第16号購入のお願い

 科学史学会東海支部は本年4月に機関誌『東海の科学史』第16号を刊行しました。今回は9名の執筆者の寄稿により9本の論考を掲載することができました(下記目次参照)。

 当支部は1988年に発足しましたが、支部発足以降年約4回のペースで行ってきた例会は直近の8月2日の例会で130回目となりました。直近の2回は各15名弱の参加者があり、勢いを盛り返して来ています。第16号は約70部印刷し、支部例会「常連」で30部弱を、5月の年総会で15部ほどを買っていただきましたが、年総会に参加されなかった多くの学会員にはまだこの号の情報が届いていません。総務委員会の了解を得て15号に引き続き『科学史通信』とホームページに宣伝の機会をいただきました。

 残り約25部ですが、学会の支部活動を支えていただける方、もしくは個別のタイトルに関心をお持ちの方にはぜひ下記古橋までメールをいただければ、支部としては大変助かります。よろしくお願いします。

 価格は1冊1000円で、下記に注文していただければ振替用紙同封で郵送します。郵送料込みの金額を振り込んでいただければ幸いです。 

   古橋直樹  naoki.furuhashi@gmail.com 

『東海の科学史』第16号(2025年春)

目次

山中千尋 帝国学士院の学術奨励事業における寄付金の意義~〈学〉と〈民〉の関係性をめぐって   
保坂秀正 L.オイラーの時代のロシアの数学教科書の変遷について
菊谷秀臣 学問の自由と違憲審査権
西谷  正 ノーベル賞への一ケ月~小林・益川の六元モデル            
奥田謙造 名古屋大学「坂田昌一記念史料室」の資料の紹介~最近の所蔵データの分析より
溝口  元 記録資料「岡田要先生百年の会 1991」を巡って
高山  進 「基本のキ」から考察する気候危機打開論~3つの講演からの気づきの過程
髙田達男 東海の飛行場~アジア太平洋戦争における東海地方の航空機工場と陸海軍の飛行場
財部香枝  明治初期における気象観測の国際協力について

【2025/09/20】2025年度 日本科学史学会 阪神・京都支部共催例会のご案内

2025年度 日本科学史学会 阪神・京都支部共催例会のご案内

以下のように今年度の例会を開催しますので、どうぞよろしくご参集ください。

日時:9月20日(土)14:00–17:30
開催方法:対面・オンライン併用方式
会場:大阪工業大学 梅田キャンパス 1004教室(10階)
https://www.oit.ac.jp/oit/access/index.html#id02
(18:00頃から懇親会を予定)

参加登録フォーム:
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdMu8NOtkiM3kCncvoMVkAG7KkJsPGAd36TlkvdctUhcjqBEg/viewform?usp=header
【重要!】
1)梅田キャンパスへの入構は、1階の守衛室にて名前を伝え、事前に作成したリストで照合確認できればカードキーが渡される、という形になります.つきましてはリスト作成の都合上、対面での参加希望者は必ず9月15日(月)正午までにフォームへの登録をお済ませください。事前登録がないと入構ができませんので、ご注意のほどお願いいたします。
2)オンラインで参加される方は、9月19日(金)正午までにご登録ください。Zoomへのアクセス先は参加登録された方にのみ後日お知らせします。

報告者と報告タイトル:
太田由佳(日本学術振興会特別研究員RPD)「本草学と物産学:江戸時代における「本草」の意味内容の変化」
塩野麻子(立命館大学衣笠総合研究機構)「近代日本における「潜伏結核」概念の移植と近代化への意思」


日本科学史学会 阪神・京都支部


徳島科学史研究会・日本科学史学会四国支部2025年合同年総会のお知らせ

四国支部での集会が下記のように開催される予定です。

題名: 徳島科学史研究会・日本科学史学会四国支部2025年合同年総会

日 時 2025年8月23日(土)12:40~17:15
会 場 徳島大学蔵本キャンパス 蔵本会館(生協)2階多目的室2
主 催 徳島科学史研究会・日本科学史学会四国支部
参加費 無料

発 表 1件30分(発表 25 分、質疑 5 分)
時鈴 20分経過 発表終了5分前 1鈴
25分経過 発表終了 2鈴
30分経過 質疑終了 交代 3鈴

開 場 12:00~
開会挨拶 12:40~

第Ⅰ部 特別講演 12:45~13:45 進行:西條
私と山地災害・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(前:南九州大学教授)高谷精二
小中止 5分

第Ⅱ部 発表の部 13:50~
前半の部 進行:三宅
13:50 ~ 14:20 「血液は循環する」ウイリアム・ハーヴェイ イングランド散歩
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(福山市 中国労働衛生協会)石田 純郎
14:20 ~ 14:50 空間回転の四元数による表現・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(愛媛)矢野 忠
14:50 ~ 15:20 素粒子の「力学模型」-別のアイソスピンの導入-
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(熊本)那須俊一郎
小中止 10 分

後半の部 進行:桝井
15:30 ~ 16:00 四国出身の女性博士誕生の系譜
-『日本博士録』(明治 21 年~昭和 30 年)を用いた全国女性博士の調査-
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(徳島)西條 敏美
16:00 ~ 16:30 明治の化学者小川正孝の評判
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(愛媛県総合科学博物館 学芸課)久松 洋二

第Ⅲ部 総会 16:35~17:15 進行:西條

集合記念撮影 玄関前
懇親会 17:40 ~

特別講演補記
内容
日本の地形は山地の割合が約 70%を占め、このため日本の歴史は山と深く関係している。山には木が育ち、木の家に住み、日々の煮炊き、冬期の暖房にも木を使ってきた。日本人が木をエネルギーとする生活は、昭和40年代まで続いたが、高度成長を機にエネルギーは原油に転換した。都市に林立するビル群からは 24 時間排熱が続く。これを日本人は「温暖化」と言い、災害の原因と考えようとしている。本当にそうなのか?

講師のプロフィール
1942 年徳島県鳴門市に生まれ、18才までここで育つ。愛媛大学農学部卒業、北大農学部修士課程修了。農学博士(北大)。1972 年より南九州大学に勤務。定年後帰郷。専門は防災工学。主著に『のり面保護工の基礎と応用』(山海堂)、『地すべりと山くずれの知識』(鹿島出版会)ほか。

問合せ先:西條敏美 stnwnbh4871アットmd.pikara.ne.jp
(アットを@としてください)

2025年度秋 科学史・若手研究懇談会についてのおしらせ

猪鼻真裕会員より懇談会の情報が寄せられましたので掲載いたします。
詳細についてはPDFファイルをご覧ください。

2025年度秋 科学史・若手研究懇談会
1. 開催日  2025年9月21日(日)
2. 目的   ① 研究の進捗を発表し、フィードバックを得るという経験を積む
      ② 若手研究者同士で研究情報の交換を行い、親睦を深める
3. 場所   東京大学 駒場Ⅰキャンパス
4. 参加方法 以下のGoogle Formからご回答ください
https://forms.gle/ZcnN9NNEq4DEfihU9
5. 発表申込締切 2025 年9 月11 日(木)
        ※ 教室のキャパシティやプログラムの関係で、一定の定員に達し次第、締切前でも申し込みを終了する可能性があります。また、もしプログラムの関係上⼈数が多くなった場合には、前回の懇親会で発表をされていない⽅を優先させていただく可能性がございます。宜しくご承知おきください。

2025年8月1日和文誌編集委員会開催予定

2024年9月15日、2024年11月1日、2024年12月15日、2025年2月1日に和文誌編集委員会を開催しました。2025年3月15日に開催を予定していた和文誌編集委員会は延期になりました。5月1日に2023-2025年度体制で最後の編集委員会を開催しました。

5月の総会以降に新体制になります。6月15日の全体委員会で新体制が発足しました。最初の編集委員会は6月30日に開催しました。

次は8月1日、9月15日、11月1日、12月15日での開催を予定しています。

会員の皆様の積極的な投稿をお待ちしております。

2025年8月2日(土) 第130回 東海支部例会のご案内

日時:  2025年8月2日(土) 13:30~17:00

場所:  労働会館2階(入口に表示があります)

発表者、内容:

①西谷 正氏
タイトル:「坂田昌一記念史料室の設置経過、資料紹介」

 坂田昌一は1942年から死去まで名古屋大学理学部物理教室教授として在職した。坂田の
死後、彼の科学研究や社会活動に関する資料を収集・保存することが企画され、その一つとして『物理学と方法』、『科学者と社会』が刊行された。坂田の教授室を坂田記念史料室とし、そこに残された資料及び前2著の刊行の際集まった資料とともに保存し科学史研究に資することにした。その後物理学教室にかかわる資料も収集・保存することになった。現在、坂田昌一、有山兼孝、早川幸男、大沢文雄にかかわる資料などが保存されている。
 史料室の設置経過、史料室の現状及び若干の資料を紹介する。

②兵藤友博氏
タイトル:「近代から現代にかけての科学と産業の局面を考える―20世紀初期におけるアカデミズムとインダスティアリズム―」

 まずイギリスにおけるアカデミズムの研究の一つ、ラザフォードによる原子の有核構造の発見には実験研究の積み重ねとともに科学者コミュニティの形成が要となっていること、次にアメリカの企業内研究所のインダスティアリズム、具体的にはGE研究所が類まれな科学者コミュニティを形成し、タングステン・フィラメントの白熱電球や高真空X線管を開発したことについて取り上げる。
 前者はヨーロッパの旧大陸圏、後者は新大陸圏に位置するが、この時期を契機として科学・技術は前者から後者へのパワーシフトが起きているともいえる。このパワーシフトの内実、背景について検討し、上記に掲げたテーマについて考える。

地図:

労働会館 所在地  本館 名古屋市熱田区沢下町 9-3 (TEL: 052-883-6974)

(説明)地図にあるように、金山駅から線路沿いに来ていただければ分かりやすい所です。しかし、線路が2つに分かれていますから、気をつけてください。金山駅の東出口(名鉄。JR)からだと間違いないでしょう。JR東海道線と名鉄本線が平行に走っています。くれぐれも、中央線と間違われないように気を付けて下さい。行く手に陸橋があります。その下を越えるとセブンイレブンがあり左に曲がると、すぐ労働会館の本館があります。1階に掲示板があります。歩いて10分ぐらいです。

連絡先: 高山 進  TEL(携帯): 090-7432-9971